一日一善。

昨日はメトロのエスカレーターで前の人のカーディガンが裏表逆だったので、教えた。言った。ちょー緊張した。幸い、まわりに人が少なかったので言えた。普段からこんなことするわけじゃない。けれど、彼女(女性の方だった)がこれから気になる男の人とお出かけとかだったらどうしようとか妄想した。「気になる」っていう所が大切で、それが彼氏なら笑い飛ばしてけなしてそのあと彼女のかわいさのあまりギュって抱きしめるんだろうけど。これからもお付き合いを続けたい人にはさめられたくないもんね。でも彼女は裏表逆だろうが何だろうがとてもかわいい人だった。寧ろ自分は言わない方が良かったのかな。ああなんか気持ち悪いなあ。もう自己満足の世界。




夕方。一日一悪。
私には一つ変なこだわりがあって、それは車が来ていなくても信号が赤では絶対渡らないこと。なぜかというと、それは小さな子供が見ているかもしれないから。その子は私が赤で渡ったのを見たばっかりに、自らもそうなってしまうかもしれない。なんでそれがダメかっていうと命が惜しい。その他にも、その子の将来のモラル感覚に関わってきてしまうかもしれない。結構私は臆病だし、非合理的。
とっても急いでいた私はその禁忌を犯した。十数年守ってきたそのこだわりを。そうしたら、あろうことか横断歩道の向こう側にいた少年が私を見ていて、「赤なのになんでこの人は渡ってるんだろう?僕も渡ってしまおうか?」なんて顔をしていた。もう私はこわくてこわくてたまらない。これからは平気な顔でどんどん赤信号を渡るようになるんだと思う。


Make Up

Make Up

ロックをないがしろにした罪を償う。